セミナー撮影でありがちな失敗

最近は、高性能のビデオカメラも安価に手に入るようになりましたので、自社で撮影に挑戦しようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何も準備や打ち合わせをしていないと犯しがちな失敗事例を紹介させていただきました。撮影前の心構えとして知って、しっかり対策をするか、しないかで大きな違いが出ます。

1)セミナー中 カメラの前を横切る人は必ずいます

・いくら性能の良いビデオカメラを構えて、ベストポジションで撮影していても、セミナーに遅れてくる人は焦っていますので、カメラのことまで気にされていません。また当然ながら、セミナーを聴きに来られる方は、お客さんであるので注意もできません。

・ビデオカメラの前を横切る人が必ずいますが、セミナーの流れで、編集でカットすればよい内容であれば、その部分をカットすれば回避できますが、なかなかタイミングは合わず難しいものです。
撮影注意点 遅れれくる人

2)講演者の声が聞こえない

・音が聞き取りにくいと、苦労して作成したDVDや動画も視聴すらしてくれません。逆に、主催者側の会社のブランドイメージ低下につながることもございます。
・ビデオカメラのみで会場後方で録画をスタートするのがお決まりの撮影方法だと思いますが、自分の耳では、ちゃんと聞こえていたはずの講師の声は、ビデオカメラの周りの人の雑談が大きく録音されたり、医療系のランチョンセミナー(お弁当を食べてもらいながらセミナー受講)するようなセミナーの場合、何十人ものお弁当を開ける音が録音され、せっかく撮影したのにお得意先の配布には使えないチープなものになってしまいまうことがありますので、音声をどうするかを十便考える必要があります。

3)セミナーは、プロジェクターを使う場合が多く会場も暗くなります

会場も暗くなり、更にプロジェクターから投影されるスクリーンは、明瞭に撮影しにくいです。
また、医療系のセミナーの場合、治療方法を解説するためスクリーンに手術方法をビデオの投影しながらスクリーンをマウスなどで挿しながら解説される場合もありますが、こうなると更に難易度があがってしまいます。

編集するときにパワーポイントのファイルを差し込めば大丈夫と考える方もいらっしゃいますが、専門性が高い講演であればあるほど英語表記や専門用語、パワーポイント以外のビデオデータを使われるケースもあります。そうなると、講師が意図していることを十分に理解していないと、間違った伝わり方をする可能性もあります。そもそもセミナーが終わってホッとしている講師から、セミナーに使われた使用データの提供を、していただけるかも不確かです。

4)ワイヤレスマイク使用禁止の会場もある

・会場の運営者との確認をせずに、ワイヤレスマイクを勝手に使用してしまうと、会場のマイクと混線を起こしてしまい講演者のマイクが使えなくなったり、他の会場のセミナー進行を妨げてしまい大きなトラブルにつながることもあります。
・また使用承諾がとれたとしても、どの周波数を使えばよいのか、周波数の確認が必要になってきます。
ワイヤレスマイク

5)やり直しがきかない

・ビデオ撮影のためだけの模擬セミナーであれば、間違えた個所や、修正したい箇所があれば、やり直しがききますが、もう一度・・がないので、いろんなリスクを考えて、失敗が万一あったとしても、リカバリーできる方法を考えて対策をしておくと安心して取り組むことができます。

その他にも気をつける点はあるかと思いますが、もしも、ご不安がある場合は、プロの活用もご検討下さい。